またまた1週間遅れとなりましたが、先週の18日(月)・敬老の日にあった写真教室の撮影実習で出かけた「奈良・国営飛鳥歴史公園 石舞台古墳」周辺で撮影した彼岸花などの様子です。
「奈良・飛鳥周辺」へ行くのが初めてということで、今回は家族同行で車で出かけました。
前夜に台風18号が関西を通過する状況で、天候が心配でしたが、台風一過で撮影には問題ない良いお天気になりました。

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撮影実習は10時からですが、駐車場が混雑するとのことだったので、朝8時半ごろに到着して、無事、無料駐車場にとめることが出来ました。
無料駐車場はここのこの台数だけのため、競争率が激しいですね。(有料でも1日500円ほどですが。)

集合時間までに時間があったので、石舞台古墳に行ってみました。

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現在のような重機も何も無い7世紀初頭に、人力のみで77トンもある大きな天井の石を積み上げた技術はすごいです。
本当に日本の古墳は、ピラミッドなどと比較しても、その技術力は遜色ないですね。

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石室の内部に入ることが出来ます。
内部から見るとバランスよく組み上げられているのがわかります。

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石舞台古墳周辺を散策しているときに見つけた「カタツムリ(クチベニマイマイ)」です。
最近、すっかり見かけることが少なくなりました。

散歩しているうちに撮影会の集合時間となりました。
集合して、すぐに衝撃的な発表がありました。
4月からスタートした「お勤め帰りの写真教室」ですが、9月で前期が終了し、10月から後期がスタートする予定でした。
しかし、後期の募集に対して申込者が、予定人数に達しないことと、S先生の体調を考慮して、後期の教室は開催されないことになったとのことでした。
そのほか、S先生がCANONのEOS学園の講師もされており、EOS学園以外に生徒が流れることへの大人の都合もあったのでは想像されます。
私としては、10月は家庭の事情で参加できませんが、11月から参加する予定だったので、本当に残念です。
ということで、今回の撮影会が、この教室の最終回となりました。

残念な発表がありましたが、撮影実習のスタートです。
まずは、石舞台古墳の有料駐車場前の田んぼのあぜ道の「彼岸花」です。

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背景の民家が新しく少し立派すぎますが、田舎の田んぼの中に咲く「彼岸花」という感じです。

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先生からは、稲と彼岸花で埋め尽くすようにとの説明があり、このような構図となりました。
この時に、先生からは絞りをしっかり絞って、パンフォーカスになるようにとの説明があり、先生はF22まで絞って撮影しているとのことでした。
私も合わして、F22まで絞って数枚撮影し、その後、F16程度でも撮影しました。
それを自宅に戻って見比べると、どう見てもF16の方がシャープに写っているのです。
三脚に固定して撮影していたので、ブレはないのですが、F22の方は、何となくボヤっとしている感じなのです。
どうも「小絞りボケ(回折現象)」が起きているようでした。
フルサイズカメラの先生とAPS-Cカメラの私では、レンズとカメラの性能差が大きく、同じように撮影しても同じようには写らないのです。
今回、分かったのですが、私のカメラとレンズでは、F11か、F16が限界のようです。(F16でもボケがけっこう生じている気がします。)
このあたりは、生徒のカメラやレンズのレベルを考えて、先生から事前に説明が欲しかった気もします。

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ここでの撮影風景です。(他の皆さんは撮影が終わって集合されているのに、私はノンビリして遅れてしまいました。(汗))

この後、少し奥の方へ移動です。

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「彼岸花」には少し早すぎたようで、咲いているところが少ないので、ちょうど撮りごろの「ススキ」と「ハギ」の撮影です。

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青空と雲がいい雰囲気だったので、そちらをメインにして、「ススキ」をわき役という感じです。
ツバメが入りましたが、早いのでボケています。

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もう少しアンダーにして、「ススキ」をシルエットにしました。
台風が去った後で、空の青さが透き通っています。

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日差しが当たったときに、黄金に輝く「ススキ」です。

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もうすでに終わり気味でアップには耐えられませんでしたが、引いて撮影して一面の「ハギ」の花です。

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「ハギ」の花を背景にして、「ススキ」です。

「ススキ」と「ハギ」を撮影した後、少し移動して「彼岸花」の撮影です。

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次の撮影場所へ移動中に川沿いに「彼岸花」が咲いていました。
田んぼのあぜ道ではありませんが、ちょっといい雰囲気でした。
段々畑の間の「彼岸花」は、ちらほら咲いているレベルで、少し早すぎたようです。

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最後の撮影場所は、路地を入ったところの斜面に咲いていた「彼岸花」です。
数は少ないですが、水路のところがちょうど椅子のようになり、マクロ撮影にはピッタリの場所です。
こういうところを見つけられるのは、さすが先生です。

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日差しがあったので、マクロレンズで撮影する前に、見上げる構図の「彼岸花」を少し撮ってみました。

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太陽の光を入れると、彼岸花の色でピンク色のハレーションを起こしたようです。
秋というより、夏の日差しの下の「彼岸花」という感じになりました。

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ここからマクロレンズに交換しての撮影です。
日差しの下で、真っ赤な彼岸花は、すぐに赤飛びするので、設定を色々変えての撮影です。
最終的には、テカリを防止するためにC-PLフィルターを使用しました。

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マクロレンズで絞り開放にして撮影すると、ピントが微妙です。
ライブビューで確認しながら撮影しましたが、日差しの下で小さなライブビューでは、まだまだ難しいです。

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咲き始めのきれいな彼岸花だったので、シベもきれいでいい感じだったので、途中からシベばかり撮っていました。(汗)

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一つポツンと浮かび上がるシベにしたかったのですが、どうしても右下に横のシベが入ってしまいました。
この右下のシベが入らないようすると、ど真ん中に被写体のシベが来てしまい、完全に日の丸構図となってしまいました。
なかなか思うようには撮影できません。

こんな感じで「NHKカルチャー『お勤め帰りの写真教室』」の最終回はあっという間に終了しました。
最後の撮影実習で撮影した写真の講評をしてもらえなかったのは、あらためて残念でした。
せめて、最後に教室で講評して終了であればよかったのですが。

 

撮影実習の後は、家族と高松塚古墳の方へ行ってみました。

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駐車場横の民家の屋根にとまっていた「イソヒヨドリ」君です。
この家の屋根が、ほかの家より少し高かったので、この屋根がお気に入りのようでした。(笑)

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想像していたよりずっと小さい感じの「高松塚古墳」です。
当時中学生だったと思いますが、この中から発見された石室の壁画は、衝撃的でした。
残念ながら、その壁画は、保存方法の問題からカビに侵されて、見る影もなくなり、現在、修復作業が少しずつ進んでいるようです。

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その高松塚古墳の壁画を発見当時の写真をもとに再現して展示されている「高松塚壁画館」です。
レプリカですが、1000年を超える昔の様子がうかがえました。
説明員の方が説明されていましたが、この壁画が現代まで残ったのは、本当に奇跡に近い状態だったようです。

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最後に、駐車場から高松塚古墳へ向かう途中に咲いていた「ナンバンギセル」です。
万博公園などでもススキの咲いているところで時々見かけますが、これだけの群生は初めて見ました。
写真に撮って絵になる美しい花ではありませんが、何となく気になる花です。

写真教室の撮影会のついでに回った飛鳥ですが、まだまだ見るところは満載です。
次は歴史の勉強を兼ねていろいろとまわってみたいものです。

 

半年間通った写真教室も終わってしまいましたが、また機会があればこのような写真教室に通ってみたいものです。
しかし、安月給のサラリーマンが、会社帰りに通える写真教室って少ないですからね。
また、今回感じたのは、写真撮影の教え方、勉強の仕方の難しさです。
私がS先生以外の教室に入ったことが無いので、どんな方法が普通かわかりませんが、S先生の場合、基本的に教室の講義で自分の撮影した写真を見せて、撮り方や構図の説明を行い、実際の撮影実習では、各自に撮影させるだけで、撮影現場での指導はほとんどありませんでした。(その場で撮影した自分の写真を見せて、これが見本という感じのことはありましたが。)
後日、各自の撮影した写真を教室の講義の時にプロジェクターで映しながら、講評して、生徒は、それを聞いて、次の機会に生かすという感じです。

今回の写真教室の場合、NHKカルチャーが募集しているということもあり、参加した生徒のレベル差が大きかった気がします。
(すでに何度もEOS学園などへ通ったようなベテランから、最近デジイチを購入してもう少し勉強してみようかなという人までという感じです。)
また、それぞれの機材、目標、そして、教室に通う目的の差も大きかった気がします。(先生と同じようなフルサイズから普及機のミラーレスまでという感じ)
そのために、教える側の先生も大変だったと思います。
その中で少し感じたのが、生徒の中には、撮影しながらいろいろと教えてもらえると思っていた人がいるだろうなぁということでした。
やはり、初心者は撮影しながら、「こういう風に撮った方がよくなるよ」という感じで、その場で自分の撮った写真を見ながら教わりたいと思います。
そうすると、その場で撮り方を変えながら撮影することもできて、撮影方法の上達を実感できるかと思います。

そして、最近のデジタル一眼カメラブームで増えた写真撮影を趣味にする人では、カメラ購入時に付いてくるキットレンズや高倍率ズームのような軽くて使いやすい機材を持っている人がまだまだ多いと思います。
そのような趣味のカメラマンが、フルサイズ+大口径レンズで撮影した写真を見本と見せられても、どうしたら近づけられるかもわからず、なかなか納得出来ない気がします。
生徒が先生に合わせるのでなく、教える側が生徒に合わせたレベルの機材での写真教室があってもいいのではないでしょうか?
「APS-C&フォーサーズカメラ+キットレンズ(高倍率ズーム)による写真教室」ってどうでしょうか?
それもカメラメーカー主催でなく、NHKなどの第三者が行う必要があります。
メーカー主催となるとそのメーカー以外のカメラを持っている人は参加できない場合が出てくるからです。
それを普通のサラリーマンやOLが参加できる時間帯や曜日に行えば、なかなか面白いと思うのですが、どうでしょうか?
こんなことを考えるのは、私だけでしょうか?
是非、どこかでこのような写真教室を企画して欲しいものです。